予想は、気持ちよく裏切られました。10周年の甲子園なら「マリーゴールド」から「ハルノヒ」「愛の花」まで国民的ヒットが並ぶ——そう読んでいたのに、あいみょんが選んだのは、アルバムの奥にある曲で自分の10年を掘っていくセットでした。2026年7月14日・15日、阪神甲子園球場「AIMYON 10th anniversary LIVE 2026『、、、』」の確定セトリを、両日ぶんまとめて答え合わせします。
ヒット曲大会にはしなかった——それが10周年の答えだった
フタを開けてみると、本編の大半は「愛を知るまでは」「ハッピー」「青春と青春と青春」「駅前喫茶ポプラ」といった、シングルの表題ではない曲たち。もちろん「マリーゴールド」「君はロックを聴かない」「裸の心」は鳴りましたが、「ハルノヒ」「愛の花」「空の青さを知る人よ」といったタイアップの超ヒット曲は、まさかの温存。10年という節目に、”みんなが知ってる曲”より”自分が歌いたい曲”を並べた——そういう強い意思を感じるセットでした。しかも甲子園ならではの仕掛けとして、阪神タイガースの球団歌「六甲おろし」をカバーで挟むサプライズも。
確定セットリスト|7月14日(DAY1)
複数の現地レポートを照合して確定した、DAY1・全曲の演奏順です(MCは省略)。
| 順 | 曲名 | どんな曲か |
|---|---|---|
| 1 | マリーゴールド | タイアップ無しで大ヒットした最大の代表曲。屋外の大合唱で幕を開けた |
| 2 | マシマロ | アルバム『瞬間的シックスセンス』の人気曲。序盤から跳ねさせる一手 |
| 3 | 愛を知るまでは | 近年の楽曲。静かに歌の芯を届ける |
| 4 | 初恋が泣いている | 切なさをまとったナンバー。DAY1のみの選曲 |
| 5 | ビーナスベルト | 近年のライブの軸になっている一曲。直近ツアーでも皆勤だった |
| 6 | ハッピー | タイトルどおり明るく開けたナンバー |
| 7 | 青春と青春と青春 | エモーショナルに疾走するロックチューン |
| 8 | スケッチ | 軽やかに転がる近年のミドル |
| 9 | 恋をしたから | ときめきを描くラブソング。DAY1のみの選曲 |
| 10 | 姿 | じっくり聴かせるバラード。中盤の落ち着きどころ |
| 11 | ミニスカートとハイライト | 気だるげな空気感が魅力の一曲 |
| 12 | 愛を伝えたいだとか | あいみょんの名を一気に広げた2017年の出世作 |
| 13 | 朝陽 | やわらかな光のようなミドル |
| 14 | 生きていたんだよな | 2016年のメジャーデビュー曲。”10年の起点”としてこの日の核に |
| 15 | 風のささやき | 夜の球場に染み込むような静かな一曲 |
| 16 | ジェニファー | 物語を感じさせるアルバムの人気曲 |
| 17 | 駅前喫茶ポプラ | 日常の情景を切り取った近年の楽曲 |
| 18 | 裸の心 | ドラマ『私の家政夫ナギサさん』主題歌(2020年)。夜の甲子園にじっくり響いた |
| 19 | ざらめ | ほろ苦さの残るミドルナンバー |
| 20 | 夜行バス | 初期からの名バラード。歌詞の情景で聴かせる一曲 |
| 21 | 真夏の夜の匂いがする | 夏を歌うナンバー。7月の甲子園の夜と完全に重なった |
| 22 | 六甲おろし(阪神タイガースの歌) | 球団歌のカバー。甲子園という場所ならではの特別なサプライズ |
| 23 | RING DING | アッパーに弾けるナンバー。DAY1のみの選曲 |
| 24 | 貴方解剖純愛歌 〜死ね〜 | インディーズ期の原点曲。10周年の”ここから始まった”を体現 |
| 25 | 君はロックを聴かない | 2017年の人気曲。スタジアムの一体感を作る大合唱ソング |
| EN | 今夜このまま | 2018年の代表シングル。余韻を残してこの夜を締めた |
確定セットリスト|7月15日(DAY2)の違い
DAY2は骨格こそDAY1と共通ですが、要所で曲を差し替えてきました。同じ2日間でも”別の顔”を見せるのがあいみょんらしいところ。変更点は次の3か所です。
| 位置 | DAY1(7/14) | DAY2(7/15) | ひとこと |
|---|---|---|---|
| 4曲目 | 初恋が泣いている | ノット・オーケー | 序盤の表情をガラッと入れ替え |
| 9曲目 | 恋をしたから | ポプリの葉 | 中盤の空気を差し替える日替わり枠 |
| 23曲目 | RING DING | 夢追いベンガル | 終盤の勢い担当を交代 |
この3曲以外(「マリーゴールド」開幕、「六甲おろし」、アンコールの「今夜このまま」締めまで)は両日ほぼ共通でした。2日とも通った人は、この差し替えぶんだけ違う夜を持ち帰れたことになります。
予想との答え合わせ|鉄板は完璧、ヒット曲は総温存
ここからは事前のセトリ予想記事との照合です。DAY1の演奏曲を、予想での確率とともに並べました。
| 順 | 曲名 | 予想記事に記載 | 予想での確率 |
|---|---|---|---|
| 1 | マリーゴールド | ○ | 95% |
| 2 | マシマロ | ○ | 52% |
| 3 | 愛を知るまでは | × | —(ノーマーク) |
| 4 | 初恋が泣いている | ○ | 45% |
| 5 | ビーナスベルト | ○ | 76% |
| 6 | ハッピー | × | — |
| 7 | 青春と青春と青春 | × | — |
| 8 | スケッチ | × | — |
| 9 | 恋をしたから | × | — |
| 10 | 姿 | × | — |
| 11 | ミニスカートとハイライト | × | — |
| 12 | 愛を伝えたいだとか | ○ | 90% |
| 13 | 朝陽 | × | — |
| 14 | 生きていたんだよな | ○ | 90% |
| 15 | 風のささやき | × | — |
| 16 | ジェニファー | × | — |
| 17 | 駅前喫茶ポプラ | × | — |
| 18 | 裸の心 | ○ | 92% |
| 19 | ざらめ | × | — |
| 20 | 夜行バス | × | — |
| 21 | 真夏の夜の匂いがする | ○ | 67% |
| 22 | 六甲おろし(カバー) | × | —(カバー) |
| 23 | RING DING | × | — |
| 24 | 貴方解剖純愛歌 〜死ね〜 | ○ | 82% |
| 25 | 君はロックを聴かない | ○ | 92% |
| EN | 今夜このまま | ○ | 83% |
的中率と、読みの答え合わせ
予想した全30曲のうち、実際に演奏されたのは11曲(的中率およそ37%)。数字だけ見れば外した予想ですが、中身を見ると”当てた読み”と”外した読み”がくっきり分かれました。
当てた読み:鉄板の上位5曲は完璧。 予想で90%以上を付けた「マリーゴールド」「君はロックを聴かない」「裸の心」「生きていたんだよな」「愛を伝えたいだとか」は、5曲すべて演奏。とくに「生きていたんだよな」を”10周年の核”と読んだ点、原点曲「貴方解剖純愛歌」の復活(82%)を当てられたのは、節目という文脈を汲めた部分でした。
外した読み:国民的ヒットの”総温存”。 いっぽうで、6位以下に置いた「ハルノヒ」(87%)「愛の花」(85%)「空の青さを知る人よ」(80%)「さよならの今日に」(75%)「満月の夜なら」(73%)「桜が降る夜は」(70%)は、まさかの全滅。「開かれたスタジアムだから代表曲が一気に解禁される」という予想の軸は、半分しか当たりませんでした。あいみょんは”みんなが知っている曲”ではなく、アルバムの深い曲で10年を語る道を選んだ——ここが最大の誤算であり、いちばんの見どころです。
ノーマークだった大量のアルバム曲。 「愛を知るまでは」「ハッピー」「青春と青春と青春」「駅前喫茶ポプラ」「ざらめ」など、本編を支えた曲の多くは予想表に載せられませんでした。10周年で”名刺代わりのヒット”を並べる、という発想そのものを裏切られた形です。
まとめ:予想は外した。でも、いいライブだった
数字の的中率は37%。予想としては完敗に近い結果でしたが、それはあいみょんが”予想しにくい選択”をあえてしたからでもあります。ヒット曲で押し切らず、アルバムの奥の曲と原点ソングで10年を描き、最後は甲子園らしく「六甲おろし」まで飛び出した2日間。行った人にとっては、”読めなかったからこそ”忘れられない夜になったはずです。次にヒット曲がまとめて聴けるのは、大きなホール/アリーナツアーの時かもしれません。
※本記事のセットリストは、複数の現地レポートを照合して作成した確定情報です。「六甲おろし」は阪神タイガースの球団歌のカバーで、あいみょんのオリジナル曲ではありません。歌詞の掲載はしていません。曲名は公式表記に準拠していますが、一部に表記の揺れがある場合があります。

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