桑田佳祐の「夏祭りツアー 2026 supported by カンロ」が、2026年7月8日、石川県産業展示館で開幕しました。全国13会場29公演にわたる大型ツアーの初日。フタを開けてみれば、ヒット総ざらいではなく深いカタログと新曲・替え歌で構成された”攻めた”セットでした。事前のセトリ予想との答え合わせつきで、開幕の全25曲を振り返ります。
開幕のトピック
予想で確率95%・記事タイトルにも掲げた”鉄板”「波乗りジョニー」はまさかの未演奏。「白い恋人達」もなし。かわりに「炎の聖歌隊」「時代遅れのRock’n’Roll Band」「NUMBER WONDER GIRL」など、シングルヒットに寄りかからない選曲でツアーの幕を開けました。
まず結論:ヒット総集編ではなく、”桑田佳祐の今”を並べたセット
桑田のソロツアーは、代表曲を並べるだけの構成にはなりませんでした。近年の楽曲や替え歌、遊び心のあるナンバーを織り交ぜ、名バラード「東京」やアンコールの「祭りのあと」で情感を締める——ヒットに頼らず”今の桑田佳祐”を提示する初日でした。
石川公演(7月8日・開幕) 確定セットリスト・全25曲
| 順番 | 曲名 | どんな曲か |
|---|---|---|
| 1 | 明日晴れるかな | ドラマ主題歌の代表曲。オープニングを飾る |
| 2 | 炎の聖歌隊 [Choir] | コーラスを大きく取り入れた一曲。予想ノーマーク |
| 3 | HOLD ON (It’s Alright) | KUWATA BAND時代の楽曲。この日は替え歌で披露 |
| 4 | 黄昏のサマー・ホリデイ | 夏を彩る爽やかなナンバー |
| 5 | 南谷ミュージック・シティー | 遊び心たっぷりのナンバー |
| 6 | 古の風吹く社 | 和のテイストをまとった一曲 |
| 7 | 若い広場 | 連続テレビ小説主題歌の温かなナンバー |
| 8 | 時代遅れのRock’n’Roll Band | 豪華共演で話題を呼んだメッセージソング |
| 9 | AKANE On My Mind~饅頭こわい | 遊び心のある構成の近作。予想ノーマーク |
| 10 | NUMBER WONDER GIRL ~恋するワンダ~ | ポップでキャッチーな一曲。予想ノーマーク |
| 11 | ヨシ子さん | 早口が中毒的な人気曲 |
| 12 | 明日へのマーチ | 力強く背中を押す応援歌 |
| 13 | なぎさホテル | 大人の情感が漂うバラード |
| 14 | それ行けベイビー!! | アッパーに沸かせる盛り上げ曲 |
| 15 | 東京 | 桑田を代表する名バラード。聴かせどころ |
| 16 | SMILE ~晴れ渡る空のように~ | 前向きに励ます一曲 |
| 17 | 平和の街 | メッセージ性を帯びたナンバー。予想ノーマーク |
| 18 | Soulコブラツイスト~魂の悶絶 | ファンキーに攻めるナンバー。予想ノーマーク |
| 19 | 飴とミラーボール | 妖しくグルーヴする一曲。予想ノーマーク |
| 20 | スキップ・ビート (SKIPPED BEAT) | KUWATA BANDの代表曲。会場を跳ねさせる |
| 21 | 人誑し/ひとたらし | 攻めたロックナンバーで本編を締める。予想ノーマーク |
| 22 | <アンコール>真夜中のダンディー | ソロの代表曲。この日は替え歌で |
| 23 | <アンコール>月光の聖者達 (ミスター・ムーンライト) | 遊び心あふれるアンコールナンバー |
| 24 | <アンコール>悲しい気持ち (JUST A MAN IN LOVE) | ソロ初期の名曲 |
| 25 | <アンコール>祭りのあと | 「夏祭り」を締めくくるにふさわしい叙情的な名バラード |
本編21曲+アンコール4曲の全25曲。曲名は各種資料の表記を公式表記に正規化しています。
予想との答え合わせ(的中率44%)
ヒット中心に組んだ事前予想と、実際の演奏を照合します。○=予想記事に記載あり、×=ノーマーク。%は予想記事で付けていた確率です。
| 曲名 | 予想に記載 | 予想での確率 |
|---|---|---|
| 明日晴れるかな | ○ | 88% |
| ヨシ子さん | ○ | 85% |
| 東京 | ○ | 90% |
| SMILE ~晴れ渡る空のように~ | ○ | 75% |
| それ行けベイビー!! | ○ | 62% |
| 月光の聖者達 | ○ | 66% |
| 祭りのあと | ○ | 52% |
| 真夜中のダンディー | ○ | 45% |
| スキップ・ビート | ○ | 48% |
| 悲しい気持ち | ○ | 42% |
| 明日へのマーチ | ○ | 34% |
| 波乗りジョニー(鉄板視・95%) | ○ | まさかの未演奏 |
| 白い恋人達/月/ダーリン ほか | ○ | 予想入りも未演奏 |
| 炎の聖歌隊/時代遅れのRock’n’Roll Band/NUMBER WONDER GIRL/なぎさホテル ほか | × | —(ノーマーク多数) |
読みどころ
的中は全25曲中11曲、的中率は44%。名バラード「東京」やアンコールの「祭りのあと」「悲しい気持ち」など聴かせどころは的中したものの、数字が伸びなかったのは”読みの前提”が違っていたから。予想は「波乗りジョニー」「白い恋人達」といった夏の大ヒットが並ぶお祭り型を想定していました。ところが実際は、シングルヒットをあえて封印し、アルバム曲・近作・替え歌でツアーの物語を編む構成だったのです。
とりわけ象徴的だったのが、確率95%を付け、予想記事のタイトルにまで”鉄板”と掲げた「波乗りジョニー」の不在。夏の桑田といえばこの曲、という思い込みが、みごとに裏切られました。かわりに並んだ「炎の聖歌隊」「時代遅れのRock’n’Roll Band」「NUMBER WONDER GIRL」などのノーマーク曲が、このツアーの”今”を語っています。次に予想する時は、桑田のツアーを”ヒット総ざらい”の枠で読まないことが教訓になりそうです。
まとめ
夏祭りツアーの開幕・石川公演は、ヒット曲の安心感よりも、桑田佳祐というアーティストの”幅”を見せることに振り切った全25曲でした。「東京」で沁みさせ、替え歌で笑わせ、「祭りのあと」で余韻を残す——大ヒットに頼らずとも一夜を成立させてしまう底力こそ、このツアー最大の見どころ。予想は大きく外れましたが、そのぶん”次の公演で何が飛び出すか読めない”というワクワクを残す開幕になりました。
公演前の予想の根拠は桑田佳祐 夏祭りツアー セトリ予想記事にまとめています。あわせてどうぞ。
※セットリストは複数のまとめ・現地レポートを照合して作成しています。曲順・曲名の細部は今後の一次情報で修正する場合があります。歌詞の転載は行っていません。

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