予想は、気持ちよく裏切られました。ドーム公演なら「桜坂」「革命」「群青」あたりの大ヒットが総ざらいで並ぶ——そう読んでいたのに、福山雅治が2日間の東京ドームで選んだのは、新曲「Uisge-beatha」「SUPARNOVA」と、アルバム『龍』の世界観を背負う曲たちでした。福山雅治「WE’RE BROS. TOUR 2026 DOME LIVE 龍、涼風至」東京ドーム2DAYS(8月5日・6日)の確定セットリストを、事前予想との答え合わせつきでまとめます。
ヒット総ざらいではなく、”今の福山”を提示した2日間
フタを開けてみると、これは「代表曲を並べるドーム」ではありませんでした。春のアリーナツアー「龍、雷乃発声」で組み上げた骨格を土台に、新曲2曲とアルバム曲(「幻界」「妖」「邂逅」「あの夏も 海も 空も」)を軸に据えた、攻めた構成。ラストは2日間とも壮大な「木星」で締めるおなじみの流れですが、そこへ辿り着くまでの道のりが”ヒット集”ではなかったのが最大の特徴です。そして2日間は日替わりが多め。8月5日は「18 ~eighteen~」「蛍」「vs.2022」「最愛」、8月6日は「虹」「milk tea」「HELLO」「道標」と、骨格を共有しながら要所を差し替えてきました。
確定セットリスト|8月5日(DAY1・全21曲)
複数の現地レポートとセットリスト情報サービスを照合して確定した全曲です。序盤の曲順は報告により一部前後する場合があります。
| 順 | 曲名 | どんな曲か |
|---|---|---|
| 1 | 幻界 | 重厚でダークな世界観をまとう幕開けの一曲 |
| 2 | 妖 | 妖しい空気を漂わせるアルバム曲 |
| 3 | 万有引力 | 力強く突き進むロックナンバー |
| 4 | 18 ~eighteen~ | 青春の記憶を描く人気曲。この日ならではの一曲 |
| 5 | 幸福論 | 初期を象徴する名曲。会場の空気を一気に温めた |
| 6 | 蛍 | 情感を湛えた屈指のバラード |
| 7 | あの夏も 海も 空も | 夏の情景が広がるナンバー。8月のドームに映えた |
| 8 | 想望 | 壮大なスケールで聴かせるバラード |
| 9 | 邂逅 | 出会いを描くアルバム曲 |
| 10 | クスノキ -500年の風に吹かれて- | 時と命をテーマにした荘厳な一曲 |
| 11 | Uisge-beatha | この公演で披露された新曲 |
| 12 | SUPARNOVA | ドームで放たれたもう一つの新曲 |
| 13 | 未来絵 | 前を向く力をくれるナンバー |
| 14 | vs.2022 ~知覚と快楽の螺旋~ | 攻めの姿勢が滲むこの日限りの一曲 |
| 15 | 逃げられない | 粘りのあるグルーヴで魅せる |
| 16 | 龍 | ツアータイトルを冠する、この夜の芯 |
| 17 | 明日の☆SHOW | 遊び心のあるアッパーで本編を跳ねさせた |
| 18 | 木星 | 壮大に本編を閉じる定番のクライマックス |
| EN1 | 拍手喝采 | アンコールの幕を開ける一曲 |
| EN2 | 最愛 | この日のアンコールを彩った名バラード |
| W.EN | もっとそばにきて | ダブルアンコールで届けた温かなラブソング |
確定セットリスト|8月6日(DAY2・全21曲)
2日目は骨格を引き継ぎつつ、「虹」「milk tea」「HELLO」「道標」など大ヒット群に差し替え。こちらも序盤の曲順は報告により前後する場合があります。
| 順 | 曲名 | 8/5との違い・備考 |
|---|---|---|
| 1 | 幻界 | 両日共通のオープニング |
| 2 | 妖 | 両日共通 |
| 3 | 万有引力 | 両日共通 |
| 4 | 虹 | この日限り。大合唱を呼ぶ特大バラード(8/5は「18 ~eighteen~」) |
| 5 | 幸福論 | 両日共通 |
| 6 | milk tea | この日限り。あたたかな人気ラブソング(8/5は「蛍」) |
| 7 | あの夏も 海も 空も | 両日共通 |
| 8 | 想望 | 両日共通 |
| 9 | 邂逅 | 両日共通 |
| 10 | クスノキ -500年の風に吹かれて- | 両日共通 |
| 11 | Uisge-beatha | 両日共通の新曲 |
| 12 | SUPARNOVA | 両日共通の新曲 |
| 13 | 未来絵 | 両日共通 |
| 14 | HELLO | この日限り。福山を象徴する90年代の大ヒット(8/5は「vs.2022」) |
| 15 | 逃げられない | 両日共通 |
| 16 | 龍 | 両日共通の芯 |
| 17 | 明日の☆SHOW | 両日共通 |
| 18 | 木星 | 両日共通のクライマックス |
| EN1 | 拍手喝采 | 両日共通のアンコール頭 |
| EN2 | ヒトツボシ | この日限り(8/5は「最愛」) |
| W.EN | 道標 | この日限り。力強く2日間を締めた(8/5は「もっとそばにきて」) |
予想との答え合わせ|”桜坂・革命・群青”はまさかの不在
ここからは事前のセトリ予想記事との照合です。2日間で演奏された曲(重複を除く26曲)を、予想での確率とともに並べました。
| 曲名 | 演奏日 | 予想記事に記載 | 予想での確率 |
|---|---|---|---|
| 幻界 | 両日 | ○ | 62% |
| 妖 | 両日 | × | —(ノーマーク) |
| 万有引力 | 両日 | ○ | 80% |
| 幸福論 | 両日 | × | —(ノーマーク) |
| あの夏も 海も 空も | 両日 | × | —(ノーマーク) |
| 想望 | 両日 | ○ | 75% |
| 邂逅 | 両日 | × | —(ノーマーク) |
| クスノキ -500年の風に吹かれて- | 両日 | ○ | 72% |
| Uisge-beatha | 両日(新曲) | × | —(新曲) |
| SUPARNOVA | 両日(新曲) | × | —(新曲) |
| 未来絵 | 両日 | ○ | 74% |
| 逃げられない | 両日 | × | —(ノーマーク) |
| 龍 | 両日 | ○ | 93% |
| 明日の☆SHOW | 両日 | × | —(ノーマーク) |
| 木星 | 両日 | ○ | 82% |
| 拍手喝采 | 両日(EN) | × | —(ノーマーク) |
| 18 ~eighteen~ | 8/5 | × | —(ノーマーク) |
| 蛍 | 8/5 | ○ | 35% |
| vs.2022 ~知覚と快楽の螺旋~ | 8/5 | × | —(ノーマーク) |
| 最愛 | 8/5(EN) | ○ | 42% |
| もっとそばにきて | 8/5(W) | × | —(ノーマーク) |
| 虹 | 8/6 | ○ | 88% |
| milk tea | 8/6 | ○ | 55% |
| HELLO | 8/6 | ○ | 58% |
| ヒトツボシ | 8/6(EN) | × | —(ノーマーク) |
| 道標 | 8/6(W) | ○ | 79% |
的中率と、読みの答え合わせ
2日間で鳴った26曲のうち、予想表に載っていたのは13曲(的中率およそ50%)。ミセス国立が”きれいに読み切れた”公演だったのとは対照的に、福山雅治のドームはあいみょん甲子園に続く”気持ちよく外れた”公演でした。
外した核:桜坂・革命・群青が、まさかの不在。 鉄板ゾーンに92%・90%・84%と高く置いた「桜坂」「革命」「群青~ultramarine~」は、2日間とも鳴りませんでした。「ドームだからヒット総ざらい」という読み筋そのものが外れた形です。実際の福山は、新曲「Uisge-beatha」「SUPARNOVA」とアルバム『龍』系の楽曲(幻界・妖・邂逅・あの夏も)で”今”を提示する構成を選びました。ドームという大箱の使い方を、代表曲の陳列ではなく作品世界の提示に振ってきた——ここを読み切れなかったのが敗因です。
当てた核:軸と、2日目の大ヒット追加。 それでも「龍」(93%)「木星」(82%)という芯は当然の的中。2日目に加わった「虹」(88%)「道標」(79%)「HELLO」(58%)「milk tea」(55%)は、”ドームで大ヒットが増える”という読みがそのままハマりました。低めに張った「蛍」(35%)「最愛」(42%)も拾えています。読みの方向は悪くなかったぶん、鉄板に置いた3曲の不在がそのまま的中率を削った、という2日間でした。
まとめ:ドームで”代表曲”より”今”を選んだ夜
「龍、涼風至」の東京ドームは、ヒットメドレーで押し切るのではなく、新曲とアルバムの世界観で勝負する2日間でした。桜坂も革命も鳴らないドーム——それを物足りないと取るか、”今の福山”の提示と取るか。日替わりで「虹」「HELLO」「milk tea」を織り込むバランス感覚も含め、キャリアの長いアーティストならではの選択だったと言えそうです。鳴らなかった代表曲たちが次のどこで戻ってくるのか、その意味でも続く公演から目が離せません。
※本記事のセットリストは、複数の現地レポートおよびセットリスト情報サービスを照合して作成した確定情報です。序盤を中心に曲順は報告により前後する場合があります。「Uisge-beatha」「SUPARNOVA」は新曲です。歌詞の掲載はしていません。曲名は公表情報に準拠しています。

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